ヴァイオリニスト、ユーリー・レヴィッチ(「水の交響曲」のために

ユーリー・レヴィッチは、1709年製のストラディヴァリウスを操るヴァイオリニストであり、受賞歴のある作曲家でもあるが、人道的活動や環境保護に熱心なアーティストでもある。オーストリアにおけるユニセフの名誉代表であり、ECHO賞や国際クラシック音楽賞を受賞している。

初期のユーリーは、カーネギーホール、スカラ座、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、東京メトロポリタン、ウィーン・ムジークフェラインなど、世界の主要会場のほとんどをツアーした。数々の受賞歴を誇るソリストであるユーリーは、ソニー、クラシカル、ナクソスなどのレーベルのレコーディング・アーティストとしても活躍している。

国際的な活動としては、2021年にドバイで開催される万国博覧会にオーストリア代表として参加し、音楽、芸術、バレエの特別プログラムを企画している。また、国連環境計画(UNEP)の委嘱を受け、世界各国から100人の音楽家を集め、地球保全のために共に演奏する作品を創作している。彼の作品は大きな成功を収めており、2022年9月、ユーリー・レヴィッチは、『Mr. ビルボード・クラシック・チャート トップ100 そして ドイツの公式チャートでトップ20入り。2023年の初めには、アカデミー賞にノミネートされ、エミー賞も受賞したオーレン・ムーヴァーマン製作の新作映画の音楽を作曲し終えたところだった。

2023年には、サン=ジョルジュ・シュヴァリエの音楽に捧げたアルバムから3曲が『ブリッジトン』シリーズのサウンドトラックに収録された。室内楽奏者としても活躍しており、マルタ・アルゲリッチ、スティーヴン・イッサーリス、ダニール・トリフォノフらと共演している。作曲家としては、オラリオ・プロジェクトに加え、ミュンヘン交響楽団、ベルリン交響楽団、ザルツブルク交響楽団、ロンドン・ファイヤーバード管弦楽団などのオーケストラから委嘱を受け、演奏している。